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2019年12月

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悪夢が悪夢をやめるとき

 ずっと悪夢を見ていた。 海外から帰国してもう十数年間、3日に1回くらいかな。 悪夢というのはなかなかやまない。結構律儀なもので習慣になる。 見ていると「ああまたか」と思うし、見終わったあとも「まただったな」と思う。涙をぬぐいながら。 私にはいくつか涙を流すほどの悪夢がある。 その中の一つの悪夢が、一年前に消えた。 2019年の最後に、その話をしようと思う。  

2019年12月31日
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怒れない

 怒れない。 文字通り怒れない。 怒りという感情を日本語で数年前に初めてまともに知った。 ……というとなんだか中二病が治っていない感じがひしひしとするが、実際そういう人間は私の周りにごろごろいるので、一定数いなくはないのだと思う。  例えばどういうふうに怒れないか。 ケース1。『道でわざとぶつかられたら』 怒れない。「痛い」「怖い」「悲しい」「私が悪

2019年12月11日
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鬼さん、どちら

頭にツノの生えた人間が一定数生まれる人間が、「突起症」という病気としてあつかわれている世界。
彼らは差別的に「鬼」と呼ばれており、配慮として世間からは桃太郎や節分など「鬼」を連想させるものはなくなっていた。

鬼を羨む者、鬼として優遇されすぎた者、鬼は死ねばいいと思っている者、鬼を「やめた」者、鬼としてどう振る舞っていいかわからない者など、様々な「鬼」と「人間」が交差する世界を描くオムニバス。

さらばやさしいゆうづる

4編入った初期短編集。

  • ひとつめは木曜になく:人の感情が形となった異形の虫「ひとつめ」が見える幼馴染高校生2人のお話
  • さらば、やさしいゆうづる:「その人が本当に欲しいものが入っている箱」を手に入れた大学生と、それをあげた絵本作家のお話
  • なき顔の君へ:双子の弟の顔が見えなくなってしまった少女のお話
  • はたらくおばけ:死んだ青年が「仕事としてのおばけ」に奮闘するお話
ロボッとうさん

「実は父さんロボットだったのだ」
かわいいケアロボットを本当の父親だと思いこんでいる男子高校生・蓮助(れんすけ)。
「父さん」は息子の誕生日に自分がロボットであることを打ち明ける。
しかし宇宙的バカの蓮助はなかなか信じようとせず……

感情があるロボットは「バグ」として処分されてしまう時代で、ロボットと人間の親子がおりなすゆるゆるコメディ。